不景気な時/終わったと呼ばれる業界からユニコーンがでる理由の個人的仮説
”不景気こそ偉大なスタートアップのチャンス”や、”終わったと言われる業界からこそ偉大な企業がでる!”みたいな話。
正直自分は疑っていた。まあ結果論でいうとでているのだけど、本当かよ・・って。ただよく考えていくと、一つ出る可能性がある理由はあるし、実感値としてもこれは正しいかもしれないと思えることがある。
その仮説のキーとなるのは"採用”だと思う。
一般的に伸びている業界においては、勝ち馬に乗りたいという、頭の良い人達(それはそれで一般的には正しい、伸びてないとチャンスはないので。)が集まる事が多い。つまり、伸びている業界においては採用競合が多く、採用が苦戦することが多くなってくる。なぜなら人気だからだ。
しかし、一方伸びていないや、終わったと言われる業界において、スタートアップをはじめると、それでもその業界やそのテーマが好きな人達が採用できやすい。勝ち馬に乗りたいというよりは、本当にその業界やテーマが好きでもっとどうにかしたいというピュアなモチベーションで働く人が増える。そういう人たちが多く入社してくれるから偉大な企業が生まれる。
自分も投資先を見ていてミラクルを起こすのは大体ビジネスモデルではなく、"採用された人"が要因でしかない。
そういった良い人、気概ある人がマーケットが逆風のときほど採用しやすくなる。だからこそ、そういった一般的には終わっていると思われる業界から、偉大な企業がでてくることはあることは理に叶っているのかもしれない。
逆張りをする投資についても同じことが言えると思う。自分も投資先を見ていて、変なこと・難しいことをやっている企業のほうが採用は上手くいくことが多い。それはそこには熱量があるからだと思う。
と書きつつ、本当に何もないときも多分あるので、本当に好きなら、業界が注目されている/されていないに関わらずやったほうがいいんだと思う。大概は失敗すると思う。でもそのミラクルが起きるのはそこに良い採用ができたときミラクルが起きると思う。
ただ厳しい事を言うと、大体の集合知は正しいときがある。みながだめだというものはだめなときはある。しかしそれは70%ぐらいの正しさである。30%の大成功を見つけられるのは30%を信じられる人たちの集まりがミラクルを起こせると思う。