30歳になった自分から社会人になる自分に伝えておきたかったこと

ANRIというベンチャーキャピタルで勤めてますナカジです。今回はスタートアップなど関係ないですが、タイトルどおり今の自分の思いの備忘録として文章化しておこうと思い書きました。

20代の自分は端的にいうと反省が多い、人様に迷惑をかけたりしたことが多い(未だに)キャリアは書くとキレイに映る可能性かもしれないけど、ニート期間は2回ほどあるしだいぶ精神的にきつかった時期は多い(かけないことも多いので知り合いの方は本人に聞いて)ですね・・そうしながら気づくと30歳になりました。 この令和の時代に年代でカテゴライズしたことを文章化したりするのはいかがなものかっていうのは自分でも思いますが、個人的には誕生日とかそういうときは年末年始に近い感覚で、振り返りするにはちょうどよい機会、タイミングなのではないかと思ってます。また十の位が変わるタイミングというのは生きている間に、10回はないタイミングなので貴重だなと。 またこのまま40,50となっていき日に日に死ぬことに向かって進んでいることを実感する(大げさだけど本当に思う)のにあたって、何を残せるのかなというをぼんやりと考えている中で、その残し方の1つとしてまだまだひよっこだし若造だけど、30までで経験して考えたことをこれから社会人とか同い年くらいの人にまずは何か伝わればと思って書いてみました。バーっと流し読みしてください。

心身の健康が一番大事、消費と生産のバランスを大事に

体の健康はもちろんのこと心の健康っていうのを一番大事にしてほしい。自分は自分の未熟さのせいではあるが、本当にバランスを崩したことが何回かある。特に"日本は嫉妬と怨恨の国"だって尊敬する方が言っていたことが頭にリフレインするほど、いろいろ人間関係やいまのネット社会含めて疲れる事が多い。社会にでると更にこれが複雑に絡み合う感覚があるので、心身の健康それが一番大事、生きるか死ぬかではなく、生きるか生きるという選択の中でゆっくりする時期や、逃げる時期があってもいいと思うので、自分を一番大事にしてほしい。これも最近知ったことだけど、体がしんどいときは休んだほうがいいけど、心がしんどいときは没頭することを心がけたほうが良い。自分の場合はランニング、ゲーム、漫画、サウナとかだけど、そのために趣味がある人はいいと思う。趣味は本当に心の健康に大事だから、仕事が趣味だって言う人は気をつけたほうが良い。 あとは消費と生産のバランスが崩れてないかは大事にしたほうがいいなとおもう、映画をみるとかはどっちかというと消費活動だ、ゲームは若干消費と生産が混ざっている、料理は生産だ。いまは消費に偏っていると思うと生産をすることをオススメしたい

世の中は不条理なことも多い、不条理を味わいつくしたほうがいい

まずネガティブっぽいけど、逆にポジティブに不条理を捉えたほうが良い。みんな同じスタートラインで同じような基準で評価されるのはペーパーテストだけ(もっといえば同じスタートラインというのは生まれたときから文化資本など異なる場合があるからペーパーテストも厳密に言うと違う) 卒業して初めて入った会社でモンテッソーリ教育を受けたひとが多くいて、自分はしったかぶりして「ああモンテッソーリね〜」っていいながら、必死に”モンテッソーリ なに”ってググった記憶ある。必死に夜寝る間を惜しんで英語でプレゼン考えても、その場でパッと話せる人には憧れに近い嫉妬はあった。世の中には帰国子女なんてザラにたくさんいるし、実家が太いなど人なんて見渡せば非常に多い。自分だって田舎から私立大学にいかせてもらっているので、両親には大感謝だし、恵まれていると思う。 なにが言いたいかというと、全員違う人生だし、同じスタートラインなのはないし、それに対して嫉妬したりする時間は無駄だということ。またどんなに他からみても羨ましい環境でもその人達にもいろんな悩みなどはある、他人の気持ちを理解などできないので、そういう無駄な感情をあまり持たないほうが良いと思う。いろんな人生あるよな〜っていうくらいにで捉えていくことをオススメする

Outputが先でInputが後

InputしたらOutputがでるっていうのは自分は違うと思った(Inputしないほうがいいというものではない)考えてみたら大学受験があるから、受験勉強をするのだし、就職活動があるから就職準備をするのであったと思う。Outputの機会を意図的につくっていくことがInputする上でも大事だと思う。転職準備をするのではなく、一旦転職を受けてから決めるや。起業の準備をするのでははなく、起業してみるなど。Outputが先行することによって、その後のInputの効率がいい場合が多いと感じる事が多い。 ベルゼルクのコマではないが"何十年も修行して達人になるのを待ってから戦場にでるつもりなのか"っていうことかなと。転職するには転職するしかないし、起業するには起業するしかない。 また本筋ではないけど、Outputをしているほうがさらに良いInputが入ってきやすくなるというのもある。ブログでも社内勉強会でもTwitterでも何でもよいけれども、Outputをだすことから次のよいきっかけが生まれることはあると思う。ただただInputをしている先に単純にOutputの機会があるわけではない、それはだれも用意してくれない(日本の大企業はちょっとわからないけど)自ら機会を作り出し機会によって自らを変えよというリクルートの考え方は納得する(と偉そうに書きつつ自分もサボりがちなので意図的にOutputの機会をつくらねば・・)

欲望には賞味期限がある

これは人から言われた話ではあるのだけど、欲望には賞味期限があるとおもったほうがいい。起業してみたい、海外に留学に行きたい、〇〇が買いたいとかいろんな欲があるとおもう、もちろんそれを短絡的に全部したほうが良いとは思わないけれども、そういった欲には賞味期限がある。だからこそその欲があるうちに動いたほうが良いと思う。自分もベンチャーキャピタルになりたいっていう思いは学生のときからあったけど、正直一時期は日々の忙しさに没頭して、そんな欲は忘れてしまっていたことがある。社会人数年をやっていると、ある程度学生時代の貧乏生活に比べると満たせる欲が増える。絶望の国の幸福な若者たちではないけど、短期的な欲で満たされることに満足するのではなく、本当に自分がしたいと思うことは賞味期限があるので、賞味期限がきれないうちにやっちゃおう。人生いつ死ぬかわからない

世の中の課題には一義的な正解不正解がなく、別にすごいと思われている人が正しいわけではない

社会に出ている人には釈迦に説法すぎるけど、課題に正解はないので正解っぽいと仮説をもって踏み込む勇気が必要。もちろん決まった手順などはあるけれども、どうすれば正解っていうのはないとおもう。むしろじゃあどういうことが正解なのか(営利企業であれば売上か利益率をあげることかもだけど、SDGs含めた今の社会の価値観の中で正解を定義するのは難しい)っていう定義自体があってないようなもの。 なのでこう会社の代表や政治家を含めて、彼ら彼女ら(これTheyって表現できる英語いいな)が正しいと思わないほうがいいとおもう。否定ではなくて、誰も答えがない問題に対して取り組んでいるので、妄信的に信じるて、その結果を批評でなくて、自分自身で考えたほうが良いし、その意味において歳は関係ないと思う。若いからっていう理由で意見がいいずらい、否定されやすい会社なら早く辞めることをオススメする

良い悪い倫理観のアップデートと好き嫌いの価値観もきちんと育てるべき

倫理観としての良い悪いは育てるべき、特に昨今のニュースを見ていると倫理観をアップデートできてない人による愚行が目に余る。でも自分もそうなる可能性は十分に秘めていることは自覚をもって生きないといけない。時代において倫理観がアップデートされる中で、そこだけは自分がいつも取り残されないようにしないと裸の王様(≒老害)になってしまう可能性が高い。自分はならないかもって思わないほうが本当に良い。 そして同時に育てないといけないのは好き嫌いの価値観だと思う。この基準感を持っておいたほうが人生を楽しく生きていけると思う。大学や新卒の会社までには物事の価値観として良い悪いっていうのが第三者から与えられやすい。でも特に社会に出てからは良い会社ってなに?というのはシンプルなものではないと思う。良い生き方とはなにか?っていうなかで、問うべきは好きな生き方とはなにか?のほうが良いと思う。好き嫌いは自分の価値観をさらけ出すものなので、その感覚を磨いていくことが人生の早めからやっていくべきかなと(人様に迷惑をかける価値観で好きを選ぶのは論外)ちなみに自分はこう偉そうに書きながら就活までは本当に良い悪いで生きてきていざニートになり自分のしたいことしたらいいっていうふうになって、自分の好きなことが全くわからず、本当に落ち込んだことがあるので、良い悪いよりも好き嫌いを大事に価値観として自分も今磨いている途中だ。なので、働いている瞬間もこういう人たち働くの好き、こういう種類のJobをしているとき好きっていうことを新卒はガチャなのでわからないことも多いとは思うけどぜひこういうこと好きっていうのをメモしていくことをオススメする。そうやっていくなかで、生きていくことをささえるベーシックな価値観をなんとなく定めていくのが良いのかなと思う。自分の場合は"知りたい”っていう欲求が一番根底にあるんだろうなっていうのを考えながらいまの時点ではそう思っている

全ては人と人との繋がりから始まる、1人でできることは少ない

”世の中には絶対解があって、それに向かって全員が物事が動き始める”みたいなことはあまりなくて、すべての出来事がはじまるのは人と人とのつながりでありやりとりからすべてが始まると実感している。個々人の能力よりどの場所どういうところに自分の駒を置くのか、どういう人とつながっているのかが大事。自分を表すのは周りの5人だみたいな話に近い。別にネットワークつくれ!という話ではない。ただすべてのはじまりは人からはじまるので、その縁と恩を大事にして生きていきたい。人生は因縁であると思う あなた中心に世界は回っていない、プライドはあなたを殺す場合もある気をつけたほうがいい これは自分への忠告なんだけど、プライドが高いのは良いこともあるけどそれによって自分を殺すこともあるから気をつけたほうが良い。自分への期待値を調整したほうがいいときもある。傲慢になりすぎず、自信を失わすぎずっていうバランスを大事にしたほうがいい ただしそうやってイニシエーションを経ていくと、社会や組織に対しての怒りを忘れていくこともある。それは仕方ないからっていう。怒ることは疲れる、でもそうやって怒る人がいないと負が解消していかないのも事実。その中で譲れないプライドは断固としてもっていくことは相反するようだけど大事なんじゃないかと最近は思っている(間違ったプライドをもつのはだめ)

最後に自分が30代したいこと書いときます。創ることにもうちょっとフォーカスしたいなと思う。誰か興味あるかた一緒にぜひ! - VCとして結果をだして続けられるようにする - アート関連のプロジェクトはじめる - 面白いって思える何かを創作をする 下記ツイッター https://twitter.com/nakajish