パリ:観光と伝統と生活/ Ogata :JapanとParisの融合

パリ:観光と伝統と生活/ Ogata :JapanとParisの融合

パリは正直三度目だったのであんまり観光というよりは、半分生活っぽく過ごしたというと聞こえがいいが、半日ぐらいカフェで仕事をしたりする日があったりなど比較的ゆるく過ごした。かつ3度目なので初回ほどのピュアな感想が正直書きずらいぐらいには見てしまっている。
ただ6年ぶり?ぐらいに来たので、シャルドゴールに着いた時に、英語と中国語が至る所にあり中国の台頭を当たり前だけど感じた。その後Boltを呼び、ホテルまでの道中に若いドライバーからなんで日本はアメリカと仲よいんだ?あいつらやばいだろうみたいな話をずっとされて、中国となぜ仲が悪いの?みたいなことをピュアに聞かれ、対話の国だなーフランスと思いながら英語で早口でしゃべられて半分ぐらいしかわかんね、と思いながら雑談をした。


パリを選んだ理由としては、日本の国と目指すべき対象というものが近くにあるから中国やアメリカみたいなのがよく語られるが、実はそういうわけではないのではないか?ということを以前から考えていたが、じゃあどこだ?と言ったときにフランスやイギリスみたいな過去覇権国家だったが、今は違う国たちの立ち振る舞いの方が近いのではないか?と思っていたことがあり、そういったものを見に行こうと思った。


パリに限らずだが、こういった都市に来ると日本との対比で街中などの広告の少なさが気になる。街の景観を気にしているのか、それが心地よい。あとは至る所にオープンテラスがあり正直まだ寒かったのだが、いろんな人が外で語り合う姿を見ていると、日本も居酒屋で語っているので同じだとは思うが、オープンな外の空気で話す感じはヨーロッパの精神性を感じる。
もしかするとこう言った外と内の曖昧さというのが、欧州における公共圏の概念を構築してきたのかもしれない。日本だと中で語る感じがある。
そういう対話も考えていたので、サルトルなどが通っていたコーヒーショップなども訪問した。かといって以前も来たことはあるので、初めてではなかったが。



一方残念ほどではないが、わかっていたことではあるが、やはり都市は似てくる。新しい建築含めて東京でも見たことがあるようなものが増えてきたし、ブランドなどもまあ当たり前だが東京で見れるものが多かったりした。新しさを求めると世界中で似通ったものができてきてしまう感覚というのはわかるが、観光という意味においては物足りなさを感じてしまうこともある。



一つ自分がこのパリで感じたかった見たかったものはブランドをどう作っているのかについての感覚だった。LVMH含めてフランスはその伝統をお金に変えることがうまい感覚があった。日本はこれからそう言った思考性をある程度トレースしていく必要性があるのではないかと思っている。その一端を見たいために、ギャラリーとブランドショップを見て回った。別出しするが、やはりParisOgataは非常に感銘を受けた場所であった。その理由は後ほどで、、もう少しそういう場所は眠っているはずだが、今回の旅だと他はよく見たなーぐらい。でもやはり場所作りであったり、高くする経営努力というのはもう少し自分も真剣に考えなければならないなと思う。


あとはこの度通じて、過去のアートよりも圧倒的に現代アート好きだなと感じた。ポンピドゥーセンターは昔も行った事あったが、改めて回ってみて、今回美術館もいくつかいったけど、非常に自分好みであった。またファッションウィーク中だったから、夜遅くまで空いていたし、下でDJイベントなどやっていて、あまり日本で感じることができないカルチャー感を感じることができた。


Paris Ogata:JapanとParisの融合

香川の友人の伊藤に勧められていったが、パリで一番良かったと思う。日本の文化の大使館という感じがあった。日本の日本の茶・菓子・香・器・料理・工芸をワンストップで体験できる。一方でそういった施設の目的にありがちな、ちゃちさはない。
なんだろう、日本的でもあるしフランス・パリ的でもあるようなものを感じれて、陳腐なファストな日本感でもなくなんというか融合感が感じられて個人的には非常に発見が多かった。


いろんな建物を見たけれども、調和感というか新しさもあり古さもあるような伝統の配合は新しく見えるんだっていう感覚がして一番今回旅行しても訪れて個人的には良かった場所だった。17 世紀のパリの石造り邸宅というヨーロッパ的ハードウェアの上に、漆喰・檜・和紙・鉄釉の器など日本の質感を丁寧に重ねることで、「異質だけれど一つの世界に収まっている」という強いコントラストがあった。
最近ずっと考えている、保守っぽさと革新っぽさみたいな配合について言語化できないヒントをくれた気がした。

日本の会社であるSIMPLICITYの緒方慎一郎さんが手がけているらしいが後から読んで、その会社の思い含めて非常に共感できた。ぜひパリに行く機会があったらいって欲しい。

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