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モモ:時間泥棒はより増殖している

Books:モモ 有名だけど小説あんまり今まで読んでこなかったため初めて読んだ。やはり名作には名作の所以があるんだなという気持ちと、若干小説というよりは説教臭いところもあるがそれでも面白かった。 この時代に今の時代を予測しているかのような問題提起であり、今の自分にも非常に刺さった内容ではあった。”心がないと時間を感じられない”というセリフが小説の中ででてくる。自分も今も仕事に追われ時間泥棒に自分の時間を売っている。 そうした中で取り戻すべき人間性みたいなのはあるはずで、それは好きや楽しいみたいな感情を大事にすることな気がしている。それが上手い人はうまい。自分はどちらかというとそういうのが下手くそ、センスがない。 なので最近はやったことないことをやろうということを元に、いろいろ試している。余談だがその一環で車に乗ってみようとおもい、8年ぶりに運転したいなとおもっているのだけど何かオススメのペーパードライバーの脱却方法を教えてほしい。。 それたが、やはりモモは名作であり逆に大人になり社会人担ってから読んだほうがいい本なきもしている。一度読んだことがある人もないひとも非常にオススメ

うたげと孤心:日本的文化の作り方

うたげと孤心 日本の優れた文学のカルチャーにはうたげと孤心のどちらも必要だったのではないかというのを過去の和歌などの創出方法や歴史を中心に解説してくれている。 これは普段の事業活動にも通じるものはある気がする、すべての物事は宴ばかりでもだめだし、孤心だけでも何事もうまくいかない。そのどちらもが緊張関係にあることによって見てくるものがあるのではないか。 例えばオフィスなどにおいてもそうだと思う。リモートワークはどちらかというと孤心のバランスが高くなるが、それだけでは良い事業がつくりづらい。リモートでも”うたげ”のカルチャー、合す文化を上手くつくれないといけない。コロナ以降このうたげ文化は少し減ったような気もしている(自分だけかもしれないが) もしくはVtuber/YouTuberやHiphopアーティストのようなコラボ文化みたいなのものこの合す文化の中ででてくるものはあるのに近い気はしている。ただコラボするためには自分のカルチャー/個性というものを自覚的に意識しないといけないようになるみたいなのはわかりやすい気がする。 こうした東洋的な感覚における事業の作り方や、制作活動という

男はなぜ孤独死するのか

なんとなくこのあたりにテーマ感というか自分の中で知りたいことがあると思って手にとった本だったが、想定以上に刺さった。”男性のケア”という一つ大きなテーマについてはもう少し言語化またぜひしてみたいとは思っているが、そういったものを考えるのに参考になる本だったと思う。 結論、男の孤独死が増える理由は ①男は対人スキルを学習しないまま大人になる ②男は自立を重んじプライドが高く、人の手を借りるのが苦手 ③男は家族や友人よりも仕事、地位、お金を優先する というものがざっくりとした結論であり、結構自分も全てに当てはまる感じがあり、非常に苦しい思いをした。特に、対人スキルを学習しないまま大人になる。というのは本文を読んだら更に刺さるのだが、その通りだなと思う瞬間が多くある。 努力しないと友達や友情は育むことができないことを忘れて甘えてしまっている自分がいたのではないかと。20代は資本主義にまみれてすごしてきたが、先週に33歳の誕生日を迎えた自分には大分効いた本であった。 ドライブ・マイ・カーなどと合わせて読むと男性学や、男性のケアの重要性みたいなことを考えられるのではないかと思う。自分も

書評:文体の舵をとれ

Books:文体の舵をとれ ふとXを眺めているときに好きな書店か出版社か忘れたけど、そのアカウントが宣伝してて、タイトルと表紙に惹かれ購入。別に小説を書いたことはないが、このように文章を書くことは多い仕事なので、そのなにかの参考になればと思ったからだ。 かといって、こういうメルマガを書きながら自分の文章はうまいわけではない、どちらかというと話すほうが好きなタイプではある。ではPodcastのほうがいいではないか?というのはあるのだけど、察してほしいそんな友達いないのである。まあそれはおいといて。。 テクニックもあるが、どちらかというと創作意欲を駆り立ててくれるような一冊であった。なにかを表現したいひと、それは文章に限らずだが一読する価値はあるように感じた。 創作でなくとも例えばエクイティストーリーというように、いまの仕事においてもプロットを考えることは多い。社内で投資委員会を通すために投資候補先のストーリーや説明を文章にすることは毎月行っている。 そのときにどういう表現をすれば伝わりやすいのだろうか、どうストーリーを組もうかっていうのは試行錯誤しているので、そういう意味におい

書評:失敗の本質から得るスタートアップ経営への示唆

“日本”に目をむける 最近自分の投稿とかを見ていただくとわかるかもしれないが、日本という国をもう少し現実感をもって理解することが次の大きな企業やチャレンジに繋がるのではないか。ということを考えている。 2010年代はUSが生んだNarrative(Software eating the world的)なものに日本含めて全世界が便乗した。また実際にクラウドであったりスマートフォンであったりという大きな変化があった。それによってのOpportunityが全世界均等に訪れていた。しかしそれも少し陰りが見え始めており、国ごとに改めてNarrativeを考えないといけないような時代がきているような気がしている。(分断を生み出したいわけではない) その中で改めて日本という国を考え直す必要があるということが自分の今の関心領域だ。日本という主語にした途端に少しナショナリスト感というか大きな主語となってしまうが、日本で仕事をしていて日本の企業に基本的には投資をしているので、向き合っていくべき対象である国であることは間違いない。 日本人の精神性みたいなところから何かしらヒントを得ることができないか