地方で気づいた“コストの安さ”の恩恵
正月休みに、地元である香川の実家へ帰省する機会があった。昔からの友人の家をめぐりながら、あれこれと近況を語り合っているうちにふと感じたのは、「土地や物件のコストがこんなにも安い場所では、いろいろな挑戦ができるのではないか」ということだ。
実際、先輩の一人は古民家を活用した民泊を経営している。築何十年も経った建物を格安で借り、それをゆっくり自分好みに改装したらしい。都内であれば家賃や改装費だけでも相当な額になるが、ここ香川では驚くほど低コストで始められたという。
また東京から戻ってきて農家をやっている友達も同様に土地が余っていることに対してより拡大意欲を見せていた。周りの土地ももう使っていないところが多いので格安にて貸してくれているみたいだ。
こうした話を聞くにつれ、「コストの安さ」というものがビジネスの多様性を生む根源的な要素だと改めて感じた。リスクを小さく抑えられるからこそ、まずはやってみる精神が生まれるし、チャレンジを一度や二度失敗しても立ち直りやすい。首都圏では物価や人件費が高いゆえに、どうしても最初に大きな予算を組まないと動けないし
選挙による時代の思想・価値観の露呈
この数ヶ月ほど何が起きたかというと、選挙が至る所であった気がする。日本も衆議院を解散して選挙があったし、アメリカは大統領選挙があった。選挙があると何がわかるかというと、その時の多数派の意見・思想・価値観が何かということがわかるようになってくると考えている。
その結果、この10年間ほどグランドナラティブ/大きな物語として存在していたリベラルという概念に対してのバックラッシュ・反動が露呈してきているのではないだろうか。(まあそもそも、ポストモダンと呼ばれる今の時代においてはグランドナラティブ・大きな物語はないとされているが)
特にアメリカの選挙などは保守の共和党とリベラルな民主党というイメージが強かったように思うし、結果共和党が勝っている(一方自分も選挙を逐一みていなく、二次情報から判断しているのであしからず。。)
いくつか記事であるようにそこではよりどういう人達がどういう思いでどの政党を支持するのかみたいなのも変化しているようにも思える。民主党が富裕層ではない人たちから支持をえていて、共和党が保守で富裕層の人たちから支持を得ていたはずなのに、い
未来を考えるということ
VCとして仕事をしていると、職業柄当たり前だがどういう未来が来るのか?という問いは常に考えている。未来に対してどういう変化が今起きている、起きそうなのかについてを切り口に、起業家と対話しながら投資検討を進める。
短期の職業の職務でいうと10年スパンほどの未来においてこの起業家・チームがやりたいと考えていることが時代と一致するかを考えている。それによって会社がEXITすることによりリターンをお返しする仕事だ。ただ、長期的には20-30年先の未来をリードしていく会社を創れるのが本望ではある(と偉そうにいいつつ、どうしてもVCの構造上、起業家に比べて短期視点にもなりがちなのは記載しておく。)
つまりはその会社が行おうとしていることや、創ろうとしている未来がどういうものなのか?そしてそのビジョンやミッションが未来に対して耐久性があるのかということを考えなければいけない。
どういう未来のシナリオにBetするのか
以前に自分が書いた、時代を動かす思想はなにか(加速主義か利他主義か)にて、openAIの事件の中で話題になった e/acc(効果的加速主義) vs E
久々のUS訪問
先週久々にアメリカに行ってきた。ずっと久々に訪問してみたかったが、コロナをきっかけに機会を逃していた。それまでは年に1度ぐらいは訪問していた記憶がある。真面目になかなか機会もないなかで、一旦いくのもな・・ということを考えながら過ごしていると、結局いくことが遅くなってしまった。(とりあえず行動というのと、目的感を自分でも納得した上でいきたいみたいなのがでてしまう)
結構変わっている部分と変わっていない部分もあるなあと思いつつ、今回滞在した主目的であるOffkaiというVtuberのイベントを中心に旅行滞在記を今回は書いてみたい。いつもより緩い感じとなり恐縮だが、メールマガジンなのでそんなものだと捉えていただければ幸いである。
Offkai:USのVtuber最大イベント
今回の大きな目的だったのがこのOffkaiへの参加である。投資先にAnotherballという会社があり、AniLiveというVtuber配信PF事業を海外で展開している企業である。そこの代表の大湯さんに誘われていったというのが今回の弾丸渡米の理由であった。
そもそも今年はさすがにUSに行こうと
“AI時代において人間の果たす役割というのは何だろうか?”
この疑問と資本主義の成熟化に伴う様々な課題を考えたときに、”センス”という言葉/概念が自分の中では重要なのではと、腑に落ちてきたところを言語化してみる。
AIの時代
AIの時代・シンギュラリティという言葉を聞いたのは10年前だが、この数年で機械学習というAIの活躍から、生成というところまで技術の発展が著しい。この技術的な進歩と社会に普及していくスピードにズレはあることは間違いないが、遅かれ早かれAIとの共生をしていくこととはどういうことかについて考えなければならなくはなる。
AIの時代においていはこれも擦られた言葉だが、データが石油である。そういったデータを元に、その過去データの範囲の中で目的を与えたときに最善解を見つけ出すという行為は人間が勝てることはなかなか難しくなってくるはずだ。
機械学習におけるレコメンドシステムみたいなものは多くのECサイトなどでも使われているし、NetflixのレコメンドやTikTok.YouTubeのレコメンドでずっと見てしまうっていう経験は多くあるであろう。
つまり、過去のものを分析し